2記事目(本記事)はラストシーンについての感想です。
1記事目は、映画全体の感想です。
映画を見たけどラストシーンについて、
「どこか腑に落ちない」
という人に読んでいただけると嬉しいです。
ラストシーンについて、わかりやすくお伝えします!
ラストシーンについて
「すずが14歳の少年 恵(竜)を虐待父から助けに行く」シーンです。
物語のテーマである誹謗中傷との戦いとすずの成長が詰め込まれた濃いラストでした。
誹謗・中傷との戦い
「児童虐待」を「誹謗・中傷との戦い」に落とし込んで表現されていたと感じます。
どう落とし込まれているかをわかりやすくするために、
各シーンが「誹謗・中傷」の何を表現していたか「→」でまとめます。
- 虐待父から恵(竜)を守るすず
→自分の意志で行動した人(誹謗・中傷の対象) - すずを引き離そうとする虐待父
→行動した人への誹謗・中傷 - すずが負った頬の傷
→誹謗・中傷により負う心の傷 - すずから逃げ出す虐待父
→誹謗・中傷する人の無責任さ - 恵(竜)からすずへの「大好き」のセリフ
→行動への称賛
行動すると誹謗・中傷される。
心に傷を負うこともある。
けど、誹謗・中傷する人なんて無責任。
意志を持って行動する人には称賛される未来があるー
と、語りかけてくれるように感じました。
すずの成長
子どもを助けに行くという行動が、すずの母と重なります。
そこから、すずの成長が2つ伝わってきました。
子どもから大人になった
過去と現在の対比で大人になったことが表現されています。
同じ状況でも過去と現在で、すずの行動が大きく変わっています。
過去のすず
「行かないで、お母さん!」と泣き叫ぶ
現在のすず
「私が行かなきゃ!」と助けに行く
母の想いを理解できた
母と同じく子どもを助けようとしたことで、
あの日の母の想いを理解し、心の傷を克服できたように見えました。
最後の父と夕飯を食べるシーンは、心の傷を克服した表れではないでしょうか。
「まだまだ腑に落ちないよ」という人に向けて次はQ&A集です。
Q&A集
歌い方やメロディの特徴から気付いた。
子どもの成長を見守るのが大人の役割という作品からのメッセージ。
すずの「助けに行く」という言葉を信じ、窓から外を見てすずが来るのを待っていた。
※個人の見解です。
作品の「腑に落ちないところ」は「気になるところ」です。
観る人に注目してもらうために
あえて、状況説明やシーンを省略したりしているのかもしれません。
有名な映画監督の作品なので細部にまでこだわりや意図がある
ことは間違いないと思います!
さいごに
「自分の意志を貫き行動することの素晴らしさ」
を伝えてくれる素晴らしい映画でした。
メディアが発達した今の時代、
行動している人が毎日のように批評・批判されます。
価値のない批評・批判はしないでおこうー
行動するときは意志を貫き、すずのように強くあろうー
素敵な作品の製作に携わられた方々に感謝します。
以上、映画「竜とそばかすの姫」の感想でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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